タイヴァース由美子さんによる旅セミナー レポート
RSVPでは、去る1月12日、タイヴァース由美子さんを講師にお迎えして「イギリス旅セミナー」を開催しました。このセミナーには多くの方々にご参加いただきましたが、同時に遠方の方から「参加はできないが、セミナーの内容を教えてほしい」というご要望をいただきました。そこで以下にセミナーの内容を簡単にまとめてみました。今年のイギリス旅行のプランニングのお役に立てば幸いです。

《最近の旅のトレンド》
旅行には大きく分けてパッケージツアー、オーガナイズツアー、個人手配という3つのタイプがあります。それぞれによさがあるので特徴を見極めてうまく利用したいものですね。
パッケージツアーの場合は、いかにして「自分に合ったツアー」を見つけられるかがポイントです。目的をはっきりと持って複数のツアーの日程表を比較してみてください。一見、内容が盛りだくさんでも、自分が行きたくないところが入っていたら時間が無題になるだけです。それと、格安ツアーで食事付きという内容のものをたまに見かけますが……ご想像がつきますよね。もちろん食事なしがおすすめです。
最近では、パッケージの格安ツアーでイギリスに来られて、1日だけ贅沢をするという賢い旅をされている方もいらっしゃいます。たとえばロンドンのホテルにずっと宿泊して、1泊だけカントリーサイドのマナーハウス・ホテルに泊まってみる、1日だけドライバーを雇ってコッツウォルズの村巡りをするなどです。スーツケースはロンドンのホテルに置いたままにしておいて、1泊分の荷物だけを持って田舎の旅なんて、とても素敵ですね。こうした旅をされる方がもっと増えるといいなと思います。
旅行の仕方で最近、特に人気の高いのがオーガナイズツアーでしょう。これはガーデニング、アンティーク、映画のロケ地、紅茶など、特定のテーマに沿ったツアーで、同じ興味を持った方同士が集まっての旅です。また、個人旅行のように、少人数でのツアーも増えてきました。もちろんパッケージツアーと比べると料金は高くなりますが、その分、自分の行きたいところに行けたり、仲間同士の会話が楽しめるなど、満足度は高くなります。
《2012年の旅事情》
今年のイギリス旅行事情はオリンピックで大きく変わるでしょう。ロンドンのホテルのなかには、期間中の宿泊料は通常の数倍などというところもあり、夏場のロンドンでの宿泊はかなり難しいものになると思います。この傾向はロンドンだけではありません。コッツウォルズ周辺をはじめ、ロンドンから1、2時間以内のエリアはどこも同じような状況のようです。今年の主要なイベントの日程は下記の通りです。旅のプランニングにお役立てください。
- チェルシーフラワーショー(5月22~26日)
- ダイヤモンド・ジュビリー(女王即位60周年)(6月2,3,4&5日)
- ウィンブルドン選手権(6月25日~7月8日)
- ロンドン・オリンピック(7月27日~8月12日)
- パラリンピック(8月29日~9月9日)
《ドライバーガイドという仕事の魅力》
イギリスではガイドもドライバーも政府の資格が必要です。そして、この両方を兼ねたドライバーガイドという資格を持ってる日本人は私1人です。もっと増えてもいいと思うのですが、車の運転、維持や保険など、大変なことが多いからでしょうか。でも、私はこの仕事に本当にやりがいを感じています。1人でも多くの人にイギリスの魅力を知ってもらいたいと常日頃から思っていますが、そのためには車で田舎の小さな村にお客様をお連れして、たとえ少しの間でもイギリス人の暮らしを感じられるようなひとときを過ごしていただきたいのです。そうすることで、急ぎ足の旅では体験できないイギリスを知っていただけると思います。私の車は6人までお乗せできますから、人数が集まれば手頃な料金でご利用いただけますので、ぜひ体験してみてください。
《旅のアドバイス》
お客様をご案内していてよく聞かれたり、よくアドバイス差し上げる内容をまとめてみました。
アーリーモーニングティー
ホテルでのチェックイン時に「アーリーモーニングティーが必要ですか?」と訊かれることがあります。これは、目覚ましの時刻に部屋に紅茶を運んでもらうサービスのこと。最近ではこのサービスを提供しているところは少なくなってきていますが、一杯の紅茶で目覚めるというのは贅沢で素敵なサービスです。
チップ
チップはあくまで自分の気持ちの表現方法なので、決まった金額はありません。目安としてはロンドンのホテルに滞在した場合、1人部屋50ペンス、2人部屋は1ポンド。郊外&田舎のマナーハウスなどの高級ホテルでは1人1ポンド程度を置くのがいいでしょう。その際、できれば50ペンスや1ポンド、2ポンドなどの硬貨を使ってください。小銭をたくさん置くのはかえって失礼に当たります。
タオル、シーツ
最近は環境への配慮から、タオル、シーツなどを毎日変えないホテルが増えてきました。そんなホテルでも、バスタブにシーツ、タオルを入れておけば変えてくれます。
食事の際の服装
服装に厳しかったリッツ・ホテルが昨年から朝食時はノーネクタイ、ノージャケットでも大丈夫になりました。また「スマートカジュアル」というドレスコードのところでは、ジーンズでも(お洒落に見えれば)大丈夫というところも多くなってきました。
盗難に備える
最後にひとつだけ大切なアドバイスを。パスポート紛失に備えて、本籍入り戸籍謄本を1通持参することをおすすめします。これさえあれば万一の時でもスムーズな対応が可能になります。
《編集長より》
タイヴァース由美子さんと初めてお会いしたのは『英国特集』を創刊する2年前、2002年のスコットランド取材のときでした。それ以来、さまざまな形で「イギリス」の魅力を知ってもらうための活動を一緒に続けてきましたが、深い知識とイギリスへの愛着心、そしてアイデアと行動力を備えたとても魅力的な方です。こんな方と一緒に旅をすれば、イギリスが何倍も楽しめるはずです。機会があればぜひ一度ガイドをお願いしてみてください(下記のサイトから問い合わせができます)。また、今秋にはタイヴァース由美子さんと共に読者ツアーも計画中です。詳しくは本誌やこのホームページでご案内します。では、2012年、よいイギリス旅行を!
www.eikoku4you.com
