紅茶にまつわるアンティーク ~合理的な英国人が生み出した「トリオ」~

2014/04/10
紅茶にまつわるアンティーク ~合理的な英国人が生み出した「トリオ」~

洋食器を購入する際に「○ピース」という言葉を見かけることはありませんか? 日本人にはやや馴染みのない食器の単位。最初は戸惑う人も多いかもしれません。

たとえば、ティーカップ&ソーサーは2ピースと数えます。日本人の感覚だと「1客でしょ」となるのですが、英国人はカップを1ピース、ソーサーを1ピースと数えるため、2ピースという表現になるのです。ティーポットも同様に2ピースと表現されます。本体が1ピース、蓋が1ピースです。ティーポットはさすがにセットで販売されますが、ティーカップとソーサーに関しては別売りでの販売が基本。たまに、「あら、こんなにお安いのね」と思ったら、それはソーサーだけの価格だったなんてことも!


1397083057-036845_2

さて、ではタイトルの「トリオ」とは、何を指す言葉なのでしょうか。実は「ティーカップ+コーヒーカップ+ソーサー」の3ピースを指す言葉なんですよ。紅茶とコーヒーを同時に飲むことはないので、ソーサーは1枚で充分! なんて合理的な考え方なのでしょう。「トリオ」は18世紀前半大流行します。ちなみに現在のトリオは、「ティーカップ(またはコーヒーカップ)+ソーサー+ケーキ皿」を指す言葉になっています。「トリオ」の言葉を見たら、どちらのセットなのかな・・・と、ぜひ確認してみて下さいね。


Photo&Text:
ChaTea紅茶教室

RSVP’s Recommend

RSVP書籍の購入はこちら

To top ↑