ジュエリーから読み解く「ダウントン・アビー」 ~英国貴族と王妃のジュエリー~

2014/09/24 Written by

謎に包まれた貴族の暮らしに迫る「ダウントン・アビー」。貴族と言っても公候伯子男などの世襲貴族から一代貴族まで実はさまざま。クローリー家の爵位である「伯爵」は、元々‘地方を治める長官‘を意味し、ダウントン一帯に大きな責任をもっていることが分かります。英国貴族とは、英国王室を頂点に成り立っているものですので、王室への忠誠心も強く、王室が転覆しかねないような新しい時流には保守的なのも納得ですよね。貴族の人々の多くの習慣や思想は王室に倣うことになります。ファッションやジュエリーもその中のひとつ。


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エドワード7世妃アレクサンドラ

1910年代当時のファッションリーダーは、アレクサンドラ皇太后やメアリー王妃。
中でも絶世の美女と謳われたアレクサンドラ皇太后は、23歳差のメアリー王妃と並んでも変わらないほどの若さと美貌を保っていたといいます。そんなアレクサンドラ妃の身に着けるものは、皆の注目の的。次々と貴族たちの間で広まります。


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ドッグカラーネックレスと呼ばれる華やかなチョーカー

しかし、アレクサンドラ妃には美貌の名声に影を落としかねない秘密がありました。
それが、首にあった瘰癧(るいれき)の手術の痕。高さのあるチョーカーは、その傷痕を隠すために身に着けるようになったジュエリーです。これが、この時代に大流行しアレクサンドラ妃の娘達を始め多くの貴族の子女たちが身に着けました。アレクサンドラ妃は大の犬好きで知られており、首にぴったり巻きつける形状と相まってドッグカラー(犬の首輪)ネックレスと呼ばれるようになったのです。


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ソトワールと呼ばれるロングネックレス

さらに、このドッグカラーネックレスを一層華やかにし、バランスをとるロングネックレス‘ソトワール’も同じく大流行。ウエストを絞らずストンとした当時のドレスと相性が良くアール・デコの時代まで長く人気を博しました。


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ジュエリー以外にも、足を患っていたアレクサンドラ妃が、杖の代わりにパラソルを持つようになると、これまた社交界で大流行します。マイナスをプラスに転じるほど美しくお洒落だったアレクサンドラ妃。彼女の影響を、クローリー家の女性たちにも見ることが出来るのです。


文&写真:青山 櫻(ジュエリースタイリスト、Antiques Violetta取締役)

写真提供:「ダウントン・アビー」ブルーレイ&DVDリリース中/NBCユニバーサル・エンターテイメント/© 2010 Carnival Film & Television Limited.All Rights Reserved.
downtonabbey-tv.jp

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