紅茶にまつわるアンティーク ~口髭紳士のための「ムスタッシュカップ」~

2014/03/26

皆さまの周りに、豊かな口髭を生やしている男性はいますか?
英国ではヴィクトリア朝後期、男性たちの間で口髭をはやすことが大流行します。これはヴィクトリア女王の夫アルバート公の影響であったと言われており、口髭は『紳士』の証にも捉えられました。口髭をはやすと、年齢より落ち着いて見えたり、風格が増したりする点が気に入られた理由です。労働者階級まで浸透した口髭ですが、しかし、この口髭は飲み物を飲む時には非常に厄介な存在となりました。ビールはまだしも、ミルクティーを飲むと、大切な口髭にミルクがくっついてしまいみっともない。そのため、口髭を濡らさずに紅茶を飲める器『ムスタッシュカップ』の開発が進められたのです。


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上流階級用の手描きから労働者が気軽に使用できるマグカップまで、ムスタッシュカップの種類はさまざまでした。アフタヌーンティーの際は、男性も女性と一緒に紅茶を楽しむ機会も多かったため、アフタヌーンティー用のムスタッシュカップは女性のものと同デザインで作られたりしたんですよ。日本で言う夫婦茶碗ですね。身近に口髭を生やしている男性がいたら、ぜひムスタッシュカップを勧めてみて下さい。


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Photo&Text:
ChaTea紅茶教室

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